ケロケロ情報館

日々の気になった出来事をつらつらと書いていこうと思います。

・鴨川シーワールドのシャチトレーナーの技術の高さ!

日本国内で、数少ないシャチのショーが観れる水族館は千葉県にある鴨川シーワールドと愛知県にある名古屋港水族館しかありません。
そんなシャチを調教するトレーナー。その技術はやはり、只者ではありませんでした。

目次
1.鴨川シーワールドのシャチについて
2.シャチトレーナーについて

鴨川シーワールドのシャチについて。


現在、鴨川シーワールドにはラビー、ララ、ラン、ルーナの雌4頭がいます。
血縁関係もほぼ近く、ラビーの子供がルーナ、ラビー、ラン、ルーナはそれぞれビンゴ、ステラを親に持つ兄弟です。

ラビーは1998年生まれで今年20になりますが、シャチの寿命は比較的長く、ほとんど人と同じくらいまで生きると言われています。
残念ながら水族館の環境が悪いと早期に亡くなってしまう事もあります。
ですから、まだまだ20才は人生半ばといったところですね。
時間が合えば、シャチのショーを少なくとも一日2-3回、繁忙期には5-6回行なっているので観に行く事ができますよ!

...ただし、前の方に座る場合は要注意を!シャチは体重2tほどあります。その巨体が繰り出す水しぶきは、
なんの対策もしていない人や機械を容易に水浸しにし、ビチョビチョにするでしょう...。
300円でポンチョが買えますので、もし前に座る場合は防水具のご用意、あるいは濡れてもいい格好になることをお忘れなく。

◆シャチトレーナーについて。

日本で数少ないシャチショー。そんな数少ないシャチを育成するトレーナーさん達は只者ではありません。
シャチは獰猛なイメージがあると思いますが、そんなシャチを育成、調教するのですから、その技術も低いわけがありません。
鴨川シーワールドのシャチは国内で出産、育成も行なったためにその技術力の高さも注目されているのです。

そんなシャチトレーナーさん。一日のほとんどはシャチとの信頼関係を築くために、調教、餌やり、健康チェックを水の中で行なっています。
と、言うのも、信頼関係がなければ相手にしてくれないそうなので、信頼を築き上げるためには必要になるとのことです。

館長の勝俣さんは「生の姿、鳴き声や匂いを感じることで命ある生き物として身近に感じられる」と強調しています。

...なるほど。そういった考えがあるからこそ、シャチショーはたくさん水を浴びるのかと考えさせられますね。

しかし、そんなシャチトレーナーも次の世代の育成や、シャチの血縁を維持するために海外からの精子を入手し人工受精を模索しているそうです。
と言うのも学術研究、保護目的以外での捕獲が規制されているためとのことでした。

鴨川シーワールドのシャチトレーナーの活動の様子は、公式HPのKAMO_THEATER(カモシアター)からチェックできます。ご興味のある方はよろしければどうぞ。

ちなみに参考までに調べて観ましたが、給料は大体月20万ほどだそうで、もしシャチトレーナーになるのであれば、
まずは鴨川シーワールドの社員になるところから始めないといけないそうです。

鴨川シーワールドでのシャチの事故の真相!

千葉県にある鴨川シーワールドは日本で珍しくシャチのショーがあることで有名です。
イルカではなくあのシャチです。いわゆる肉食であり、サメにさえ襲ってしまうこともあるくらい恐ろしい一面もあります。
そんなシャチのショーで今までに事故があったことはなかったのでしょうか…。気にかかるところではないでしょうか?

目次
1.そもそもシャチってどんな生態なの?
 1-1 シャチの生態
 1-2 シャチの3つのタイプ
2.実際シャチの起こった事故ってあるの?
3.鴨川シーワールドでの事故の真相は?

◆そもそもシャチってどんな生態なの?


さて、まずはシャチの生態をみていこうと思います。平均寿命は50-60歳程で、人間の寿命より少し短い程度です。
水族館でのシャチは平均7-8歳程ですが、これは恐らく飼育でのストレス等によるものでしょう。
余談ですが、犬猫の寿命も昔は5-6歳が平均寿命でしたが現在は12歳くらいまでは生きるようになりました。

シャチは冷たい海を好んでおり、ノルウェーやカナダなどのいわゆる北洋の海に元々います。
日本では北海道でも見られることがあるようです。そして、クジラやイルカと同じく哺乳類の仲間です。
基本的になんでも喰べ、魚はもちろん、アザラシやイルカ、さらにはクジラ、ホッキョクグマなどの大型哺乳類でさえ食べてしまうことがあります。
そのため、冒頭でも書きましたが、サメでさえ襲うことができるのです。そのため、「殺人クジラ」という異名を持つことも知られています。

イルカでも言われていることですが、シャチも知能は高いです。狩りを単独ではなく集団で行うこともできます。
その狩りの方法には動画でアップされているものもありますが、流氷の上で休んでいるアザラシを食べる為に、
仲間のシャチとアザラシの周りを取り囲み、泳ぎ回ります。すると大きな波が生じるので、その波によりバランスを崩した瞬間を狙う。
そんな高等なテクニックを使うこともできます。そして実は水陸両用だったりします。つまり、陸地も安全ではないのです。
陸地にまで滑り込んで入り込み獲物を襲うこともあります。


こういった、知能を兼ね備えているからこそ、ショーをするため調教をすることができるのだと思います。
そもそも、ある程度の頭の良さが無ければショーをすることは出来ないので少なくとも、イルカと同じくらいの知能は持つのではないでしょうか?

シャチの3つのタイプ

3つのタイプの図

シャチには3つのタイプがあります。それぞれ一つずつ見ていこうと思います。
主食、群れの数、移動の仕方などに特徴が見られるのでそれらについて述べていこうと思います。

・定住型
主食は主に魚で、数匹-数十匹の群れを作り生活します。餌の豊富な地域に定住するため、あまり長い距離は移動しません。
ちなみに、水族館で飼育されているシャチはこの種類です。この種類のシャチは魚を餌と思うために、トレーナーや人を襲うという事故が起こりにくくなります。

・回避型
主食はアザラシなどの哺乳類を中心とし、単独か数匹で群れを形成しています。
回避というのは、季節に応じて様々な餌の豊富な海域に移動するため、餌の少ない場所を回避するということでこのタイプに分類されています。

・沖合型
主食については不明な点も多く、それは、巨大な群れを形成することと、沖合いを中心に生活するためあまりわかっていないというのが現状です。
サメ、クジラを襲うのはこのタイプであり、基本的には回避型と同様に、餌を求めて移動するタイプと思われます。

以上3つのタイプについて見てきました。
シャチは獰猛であるというイメージがあるかと思いますが、定住型であれば主食は魚なので、人を襲わず安心して調教ができるということなんですね。
ちなみに日本では鴨川シーワールドの他に愛知県の名古屋水族館でシャチのショーが見られます。
さて、次は実際シャチの事故があったかどうかについて見ていきましょう。

◆実際シャチの起こった事故ってあるの?

まず、シャチが人間を食べたという事故はありません。しかし、遊びのつもりでじゃれつき、その結果死亡につながったという事故が起きています。
それが2010年頃アメリカ「シーワールド」で起きたティクリムという名前のシャチによるものでした。
シャチショーに出ていたティクリムが女性トレーナーをプールに引きずり落とした、他のシャチとバレーボールのように投げ飛ばされた結果とされています。

ちなみにこの事故はのちにドキュメンタリー化され「ブラックフィッシュ」というタイトルで公開されています。

 

そして、問題となったのが、なぜ事故が起こったのかです。
「シーワールド」でのシャチの飼育環境があまり良くないとされ、多い時には一日8回もショーをやっていたとのことでした。
一回30分とすると...4時間もやっているということですね。。
日本の水族館でのショーは多くても3回くらいということを考えると確かに多いと思います。
さらにこのティクリムは過去にも同じようなことを行なっていたこともあったのです。
個体の性格、そして自然な環境ではない水族館で相当なストレスにより、普段、人を襲わないシャチが人を襲ってしまうようになったのではないかと考えられています。

問題の「シーワールド」は「ブラックフィッシュ」の影響で業績が低迷し、シャチショーを中止せざるを得なくなったようです。

鴨川シーワールドでの事故の真相は?


そして気になるのが鴨川シーワールドでの事故の真相ですが、結論から言うと、今までに事故はないとのことです。
難しいと言われているシャチの繁殖も鴨川シーワールドではできているとのことなので、飼育の能力はかなり高いと言えそうです。
この間、鴨川シーワールドに行った時はシャチではないのですが、イルカの調教をしているところを見ることができましたが、
普通にお客さんの前で練習をしていたので、危険が起こらないようにできるからこその演出なのだなーと思いました。

そんな鴨川シーワールドですが、なぜ事故と言う検索がされているのかと考えると...。
恐らく事故のあったアメリカの水族館の名前が問題なのでしょう。

「シーワールド」「鴨川シーワールド

...似てますよね!


それと、シャチショーを見る時。座って見たいのなら早めにいきましょう!何故ならシャチショーは大量の水をかけられます。
前列の席ですとレインコートが必須になります。後ろの方なら大丈夫ではあるのですが...すぐに席が埋まってしまいますので。

以上、シャチの事故についてでした。